小さいころから褒められることが少なかったり、欠点ばかり指摘されたり、しつけが厳しすぎたり、怒られてばかりいると自己肯定感が育ちません。自己肯定感が育たないと自分に自信が持てない、生きている価値を見出せない、情緒が安定しない、反社会的な行動・対人不安・引きこもり等の不適切な行動が出現したり、精神疾患(二次障害)になったりと、生きていくことに苦労します。本人の特徴を肯定的に受け入れ二次障害を防ぎます。
子どもにとって仲間との交流は、社会の中で人間が生活し、発達していくためには必要不可欠なものです。仲間との有意義な対人関係の築きは、対人的コミュニケーションの向上、集団参加や協力の向上、衝動をコントロールするスキルの向上、ストレスの緩和、相互理解と自己理解の向上につながると言われています。仲間集団における子ども同士の相互作用からは大人と子どもとの間の相互作用では得ることの出来ない利点が強調されています。
成長の一番の栄養は”楽しむ”と”経験”と言われています。仲間との日々の遊びや活動で得られる楽しみや成功体験の積み重ねを通して心のエネルギーを満たし、もっと何かしたいという意欲を育て経験の数を増やします。
自分にとって100パーセント都合の良い環境は存在しません。人はみな時間、人、周りの状況に合わせて、折り合いをつけながら生きていきます。自分にとって都合の悪い環境の時に良い意味で”仕方がない”と思えたり工夫が出来ると生きやすくなりますので遊びの中で折り合いや工夫が出来る練習もしています。
人間の究極の幸せはつぎの4つと言われています。
・人に愛されること
・人に褒められること
・人の役に立つこと
・人から必要とされること
幸せ4つを継続して経験出来る環境を整えます。
信頼出来る人との出会いは子どもたちを育てます。信頼出来る人との出会いは今後の人生を歩む上で心の支えになります。苦手なことやストレスに感じることを受け入れられ、好きなこと興味関心があることが共有されると信頼関係が築けます。
自分の得意なこと苦手なこと、考え方のパターンや行動のパターン、人と違う感覚など自分の特徴を理解出来れば生きずらさが軽減します。遊びや関りを通して子どもたちの内面(気持ちや感情、行動の背景となる要因)を言語化視覚化することで子どもたちが自分の特徴を理解出来るようにします。